輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九)不死の霊薬

野村 胡堂

線上閱讀野村 胡堂《銭形平次捕物控(九)不死の霊薬(ぜにがたへいじとりものひかえ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 144,106 字 · 292 頁

青空文庫

が、釜吉は健康な胃の腑の持主で、三千両の夢も見ずに眠ったらしく、何を訊いても一向要領を得ません。

浪花屋へ着いてみると、上を下への騒ぎです。

「親分さん、大変なことになりました。和助も可哀想ですが、あの三千両を奪られちゃ、浪花屋が立ち行きません。何とかして取り返す工夫はないものでしょうか」

朝のうちに出る船を一応は待たせておいて、主人の又左衛門泣かぬばかりの頼みです。

「とにかく、奥の様子や、番頭さんの死骸を見せて貰いましょう」

平次は店から入って、土間を奥へ突抜け、そこから、主人の部屋と、その隣の千両箱を三つ置いたという部屋を見せて貰いました。

「ここでございますよ、親分さん」

店と奥の境、ちょうど庭木戸を入った雨落ちのところに、番頭和助の死体が、菰を被せてありました。検屍が済むまで、そこから家の中へ運び入れるわけにも行かなかったのです。

「後ろから飛付いて、手拭で頸を絞めたんだね――これじゃ声を立てるわけにも行かなかったろう」

怨みを呑んで死んだ和助の死体からは、たったそれだけの事しか解りません。

木戸は開いたまま、この辺はお天気続きでよく乾いているので、足跡は一つもありませんが、この木戸は思いのほか厳重で、外からは開けた様子も見えなかったのです。