輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《随筆 新平家(ずいひつ しんへいけ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 213,575 字 · 424 頁
熊野も平家勢力と地下源氏の相剋の外にある仙境などではあり得ませんでした。(二七・六・一)
*
史上有名な“以仁王と頼政の挙兵”がこの物語の上で近づきかけている。
それの口火を切る王の“令旨”を持った新宮十郎行家が、諸国の源氏を説きに駈けまわるだんになると、爆発的な源平争覇の戦乱期に入るのであるが、治承三年中は、まだ革命前夜の様相をもちつづけ、その前に書かねばならないことが多い。
古典平家や盛衰記などでは、その革命段階が、まことにかんたんで、奢る平家と、諸国源氏の旗上げという概念だけを、戦場勝負で片づけてゆくのであるが、現代の歴史を見ている現代の読者には、そんな程度で得心の出来るはずもない。叙事詩としてなら問題はないが、今日の小説としては、どうしても、その前夜の方が重大である。
が、古典の諸本は、合戦描写に重点をおき、前夜の複雑な事情となると、まったく、不明に附されている。源三位頼政の挙兵の真因さえも、従来、なんの確証もあがっていない。
頼政という人は、まったく歴史的な“謎”である。有名な鵺退治の俗話があるが、ぼくの考えでは、頼政自身がその“鵺”だと思っている。