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だらくろん(ぞくだらくろん)
堕落論・日本文化私観 他二十二篇
線上閱讀坂口 安吾《堕落論・日本文化私観 他二十二篇(だらくろん(ぞくだらくろん))》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,198 字 · 171 頁
七月十八日
七月十九日
久米邦武の奈良朝史をノートをとりながら読む。深夜になお酷熱。水風呂にはいり、ようやく睡ることができた。
七月十八日(曇、午後二時頃より晴)
曇っているうちは凌ぎよかった。日がてりだすと、この二階はムシ風呂だ。私は早朝から、この長篇は、今年中に必ず書けるという妙な自信がわいているのだ。まったく妙な自信だ。全然、筋もプランも目当のつかない空々漠々、何を目安に自信があるのだい。けれども全く自信満々、ふざけた話だ。一昨日、雑談の原稿書き、それから、この小説を忘れたような顔しているのが、よかったようだ。妙に、晴々とした気持になりつつある。力があふれてくるのが分るような気持だ。こういう時は何という愉しさだろう。だが一年に何日、こんな日があるかと思うと、なさけない。
私はわざと筆をとらない。ふくらみつつある力をはかって、ねころんで本を読んでいる、なんとも壮大で、自分がたのもしい。架空の影の虚しい自信と力なのだが、それを承知で、だまされ、たわいもない話だが、それでほんとに、いい気なのだから笑わせる。
七月十九日(晴)
私は病気になった。下痢と腹痛、たぶん、水風呂のたたりだろう。