輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

「しなゆうき」

支那游記

芥川 竜之介

線上閱讀芥川 竜之介《支那游記(「しなゆうき」)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 51,859 字 · 105 頁

青空文庫

十二 西洋

彼等さえ一度は赤化しても必ず何時かはその主張を抛つ時が来るであろう。何故と云えば国民性は、――中庸を愛する国民性は、一時の感激よりも強いからである。」

章炳麟氏はしっきりなしに、爪の長い手を振りながら、滔々と独得な説を述べた。私は――唯寒かった。

「では支那を復興するには、どう云う手段に出るが好いか? この問題の解決は、具体的にはどうするにもせよ、机上の学説からは生まれる筈がない。古人も時務を知るものは俊傑なりと道破した。一つの主張から演繹せずに、無数の事実から帰納する、――それが時務を知るのである。時務を知った後に、計画を定める、――時に循って、宜しきを制すとは、結局この意味に外ならない。……」

私は耳を傾けながら、時々壁上の鰐を眺めた。そうして支那問題とは没交渉に、こんな事をふと考えたりした。――あの鰐はきっと睡蓮の匂と太陽の光と暖な水とを承知しているのに相違ない。して見れば現在の私の寒さは、あの鰐に一番通じる筈である。鰐よ、剥製のお前は仕合せだった。どうか私を憐んでくれ。まだこの通り生きている私を。……

十二 西洋

問。上海は単なる支那じゃない。