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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 187,841 字 · 376 頁
それがみな弾丸となり銃器となって、三好党を援けた。
ここ数年のうちに、鉄砲の発達とその普及力には、驚かれるものがある。織田方の銃器は、光秀の献策で、極く最近、新しい様式のものをだいぶ入れたが、僧兵の銃隊は、すべての手に、新式のものが揃っていた。
射撃の技倆も、ふしぎに僧兵は巧かった。平常の修行が役に立って、すぐ精神を標的に集注できるせいだろうという者もある。――また、彼らには、
仏敵。
と、狙う敵に一倍の憎しみと、信仰の護符が頭上にあるので、その弾丸も、よくあたるのではないかと――織田方の雑兵などはすこし気味わるがった程であった。
白兵戦でも、ひどく強い。
天満ノ森の合戦などでも、織田方の前線は、七花八裂の粉砕をうけた。その日、佐々成政は、重傷を負い、野村越中守は戦死し――辛くも前田犬千代が力戦して、わずかに味方の退口を取ったので、全滅をまぬかれたくらいだった。
「坊主の強さよ!」
負けぎらいな信長も、この戦いでは、時には悲痛な苦笑いを、しばしば、噛みしめたものである。
その石山との戦いを捨てて――一転、彼が馬を向け直した行く先も、また――叡山という昔から荒法師をもって鳴る僧団を中心とする戦場だった。