輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 200,903 字 · 400 頁
寺のまわりには、老臣の酒井忠次、石川数正、井伊直政などが、物々しく、警戒していた。平和な旅行中の出来事だったので、重臣はみな扈従していたが、兵はいくらも連れていない。故に、上下のわかちなく非常の装いをして、榊原康政なども、素槍をかかえて、自身、方丈の外に立っていた。
「京都より、逐一、御報告のため、茶屋四郎次郎が、お慕いして参りました。なお、本多殿も、四郎次郎と途中で行き会い、唯今、これへ帰られましてございまする」
康政が、小姓をとおして、家康の耳へ入れた。
――忠勝が戻ったらすぐ起せ。
と云いおいて家康は、昼寝の手枕にほんのわずかな間を横になっていたのである。
「なに、四郎次郎が来たか」
これはよほど欣しかったらしい声だった。
なにぶんにも、詳しいことは少しもまだ分っていない。彼はなによりもそれを知りたかったのである。
起き出て、あわただしく顔を洗い、もとの方丈へもどってみると、二人はもう通されて平伏していた。
「右大臣家の御生害はまぎれなきことか。兵乱はなお京都だけに止まっておるか。途中の人心のもようはどうか」
それらの質問にたいして、茶屋四郎次郎は、知る限りのことを、つぶさに伝えた。