輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 200,903 字 · 400 頁
「元祐の邸へ行け。ともあれ、押しかけて、彼らの本心をたたいてみれば顔色でも知れる」
景親の郎党たちは、集結して、上原の住居へ殺到した。
夜来の騒動を、同じ城内にいながら、軍監たる上原元祐が知らないはずはない。にもかかわらず、元祐はゆうべから誰にも顔を見せていない。
「元祐を出せ」
「元祐に会おう」
日幡の郎党は、門を囲んで、怒号し合った。
「出ぬからには、やましい覚えがあるのであろう。われら長年の主人をうしない、しかも城下に大軍の敵を持ち、やり方もない鬱憤をもってこれへ参ったもの。押し入って元祐の首を挙げるがいいか」
邸内にも、上原の郎党がひしめいている。何事か凝議している動揺が感じられる。するとやがて、家来に門をひらかせて、静かに立ちあらわれた女性がある。
「しずまりなさい。城外の寄手に覚られたら何としますか」
上原元祐の妻である。手に薙刀をかかえていた。
元祐の妻としては、反感をいだいている日幡の郎党も、この婦人が、毛利元就の血をうけた妾腹の子であることは知っている。その点において、この女性の一声は、彼らの怒りを一時にせよ宥めるに効があった。
「夜来の変には、女であるわたくしとて、共々、胸をいためているところです。