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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

線上閱讀平田 晋策《昭和遊撃隊(しょうわゆうげきたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 頁

青空文庫

ごォーッと、おそろしい音をたてて、水柱の林がわきあがる。

美しい彩色弾だ。弾の中のインクがとけて、水ばしらをそめるのだ。

赤、青、紫、――甲艦、乙艦、丙艦の弾が、みんな、ちがった色インクをつかっている。

敵の砲術長は、この水ばしらの色を見て、自分の射った弾の、遠い近いを見わけるのである。

わが艦隊は、美しい五色の虹につつまれた。色とりどりの水煙が、さッと吹きちると、敵艦はまた、電をひらめかした。

二どめの砲撃だ。

○

諸君。いよいよ太平洋海戦ははじまった。末山艦隊は二百隻をもって、ヤーネル艦隊の三百隻にぶっつかるのだ。むつかしい、苦しいこの一戦!

ただ、僕の気強く思うのは、しばらく姿を見せなかった木下大佐の昭和遊撃隊が、戦場の南、百浬のところを、北へ北へと、いそいでいることである。

もう三時間もしたら、かれ等は戦場へつくだろう。

本多鋼鉄と武田エンジンが、ほんとうの力を見せるのは、この時である。

旗艦『最上』は代将旗(大佐の司令官の旗)をかかげて急ぐ。つづくは『三隈』『吉野』『千種』。

※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんの、うつくしい水兵服が、『最上』