輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
線上閱讀平田 晋策《昭和遊撃隊(しょうわゆうげきたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 頁
紅玉島の大要塞
青木大佐は、胸をなで下して、さっそく『千代田』へ返電を打った。その電信の言葉は、
「ありがとう。清君の介抱をたのむ。明日の夜、本隊は紅玉軍港金剛石砲台の沖へつく筈だ。痛快な砲撃をやって見せるぞ。汝(千代田)も早く来い!」
くらいくらい闇の空に、無線電信の青い火花がパチパチと散った。
ああ大波は沫を立てて狂っている。風はひゅうひゅうと叫んでいる。かどでの嵐だ。『八島』と『秋津洲』は、荒馬のように、敵の根拠地めがけて突進する。
はやいはやい。速力実に二十三ノット! 世界の潜水艦の中で、一番早い記録だ。しかも、潮の流に乗っているから、まるで矢のようにぐんぐん走る。
わが二隻の潜水巡洋艦は、見る見る闇の向うへ消えてしまった。――諸君よ。明日のはなばなしい奮戦が、まち遠しいではないか。
紅玉島の大要塞
さて、清君の容態やその後の巡洋艦『最上』や代さんのことなど、気がかりなことが多いが、その前にここらで敵情(敵のありさま)を探って見ようではないか。
『八島』と『秋津洲』がめざす紅玉島は、A国太平洋艦隊の根拠地である。
大きさはわが四国くらいの島で、熱帯の海に近いから、海岸の砂浜には、大王椰子の樹が、緑の葉をひろげている。