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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

線上閱讀平田 晋策《昭和遊撃隊(しょうわゆうげきたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 頁

青空文庫

荒鷲最後の攻撃

『荒鷲』は残ったただ一つの発動機の力で、よろよろと飛んでいるのだ。このまま嵐がひどくなったら、真珠軍港まで帰れるか、どうかもわからない。速力も二百キロ足らずしか出ていない。

フーラー博士は、黙ってじっと考えこんでいる。

ああ、博士は何を考えているのだろう。又、恐しい復讐の計画ではないだろうか。

○

やがて『荒鷲』は、舵を下げて嵐の中を、東へ東へと、波とすれすれに低く低く飛んで行った。

太平洋は今や暴風雨の舞台だ。

夜が近くなったころ、『荒鷲』はだいぶ弱って来た。発動機の音がなんだかおかしい。

「スミス少佐、いま何時ですか。」

「午後四時三十八分です。」

「じゃ、真珠軍港までもう三時間ですね。」

フーラー博士が、窓から首を出して外の海をのぞくと、あっ、見よ、荒れ狂う海上を、鯨のような大潜水艦が三隻、一列の縦陣をつくって、東へ東へ走っているではないか。

荒鷲最後の攻撃

フーラー博士は荒れ狂う海上を走る三隻の潜水艦を見て、ぞっとした。

夕闇をすかして眺めると、まぎれもない日本の潜水巡洋艦だ。

「もうだめだ。」博士は青くなって、スミス少佐と顔を見あわした。