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しょうわゆうげきたい
昭和遊撃隊
平田 晋策
線上閱讀平田 晋策《昭和遊撃隊(しょうわゆうげきたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 頁
『最上』は、ざぶりざぶりと水煙を立てて、いよいよ奥へ進んで行く。
水門の流には、ところどころもの凄い渦巻が巻いていて、艦をその中へ乗り入れると、さしもの本多鋼鉄で出来ている大艦『最上』も、
キリキリッ……
と、しわるような音を立てるのだった。恐しい渦巻の力だ。
「ずいぶん深そうだわね。」
※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんは、清少年の肩にすがって、舷の外をのぞいた。
「十五尋――三十米ぐらいはあるね。渦の巻工合で深さがわかるよ。」
――清君は、まるで本物の兵曹のような口ぶりだ。
しかし、彼は間違っている。本当は、この水門の深さは五十米以上だ。そして、その底には、恐しい人食鮫が、大群をつくって泳いでいるのである。
○
水門の入口へ入ってから三十分もたったころ、いよいよ流は狭くなって、『最上』は絶壁に衝突しそうになるので、後退したり、前進したり、なかなか進まない。航海長小川中佐は大変な苦心だ。
舳には本物の兵曹長が出て来て、じっと眼を光らせて前方をみつめている。探照灯があかあかと絶壁の苔をてらし出し、その光の後から、『最上』は岩角を右へよけ、左へよけて進んで行くのだ。