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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

線上閱讀平田 晋策《昭和遊撃隊(しょうわゆうげきたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 頁

青空文庫

十六人の勇士は、上空から遊撃隊がちりぢりにわかれたのを見て、

「もう駄目だ。」

と思った。ああ東からは恐しい荒鷲爆撃機が攻めてくる。たのみと思う母艦の『最上』らは逃げてしまう。

「えい、くそッ。こうなったからには、日本空軍の男らしい最期を見せてやれ。」

隊長の片桐少佐は、覚悟をきめて、白い手袋をはめた左の手を高く上げて、はげしく横にふった。戦闘準備の合図だ。

「よし来た。」

思は同じ十六人である。神風偵察隊は、梯陣をくんで、まっしぐらに荒鷲爆撃機に向って行った。

「(梯陣《ていじん》)」のキャプション付きの図

(梯陣)

はげしい風にあおられて、小さい神風式はまるで木の葉のように吹きとばされそうだ。めざす荒鷲爆撃機は、黒雲の中にかくれている。

「あの雲だ。」

片桐機を先頭にわが八機は、ドドドドドドドドドッと機関銃を射ちながら、雲の中へつっこんで行った。

もう何も見えない。機関銃の音だけが聞えて来る。

……この決死の戦闘を『最上』から見ていると、やがて雲の中にぴかりと赤い火が光った。

「あら、火が見えたわ。」

※(「火+華」、第3水準1-87-62)代さんが、小川中佐に言葉をかけた時、赤い焔がくるくると舞いながら波の向うへ落ちて行った。