輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

線上閱讀平田 晋策《昭和遊撃隊(しょうわゆうげきたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 頁

青空文庫

『八島』は百米よりももっと深いところへ沈んでいるのだ。だから、頭のま上で爆雷が破裂しても、四十米も離れているから、ひびが入るほどひびいて来ないわけである。

しかし、『八島』は本多鋼鉄でこしらえた艦ではない。その鋼は『最上』なんかよりは、弱いのだ。深い深い海の底では、水の重さに圧されて殻(潜水艦の胴体)が、みしりみしりと変な音を立てる。

そして、どこからか、ぽとぽとと水がもってくる。むし暑い、にごった空気が、呼吸を苦しくする。

そのうちに、爆雷のひびきがだんだん強くなり、ごォーッごォーッと、耳のすぐ近くで聞え出した。そのたびに『八島』はぐらぐらとゆさぶられる。

「司令官、敵の爆雷は八十米近くで破裂していますよ。」

柴田少佐が眉毛をしかめた。

敵の駆逐艦は、すごい爆雷を持ち出したらしい。動くと音を聞き出されるから危いし、じっとかくれていても危い。

「いまいましいなあ。」

青木大佐がぎょろりとした眼をむいて、上をにらんだ時、どどどどどどどどと地ひびきがして、『八島』はぐらぐらとかたむいた。すぐ近くで爆雷が破裂したのだ。

キキキキ……、鋼が悲鳴をあげて、鋲がゆるんだ。