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あんこくにっき
暗黒日記
清沢 洌
線上閱讀清沢 洌《暗黒日記(あんこくにっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 93,322 字 · 188 頁
六月二十七日(日)
いずれも実話である。老人連中は、「行き過ぎだ」と非難するが、どうにも仕方がない。青年団の勢力かくのごとし。とくに信州の青年は、かつて赤化しただけに、その行動は徹底的である。ただ知惠がないだけだ。
中央公論、今月不発刊の旨、広告す。先ごろの陸軍省への出入り差止めに関係あらん。
読売の高橋(雄豺)君(副社長)と日本クラブで逢う。武藤貞一のことを言うと、人気がなかなかあり、新聞政策としてはよいと言っていた。但し「インテリには人気が惡いがね」と。彼の文章だけは全部校閲する由。しからば即ち官許である。
六月二十七日(日)
翼政会より中野正剛、鳩山一郎、白鳥敏夫(代議士・元駐伊大使)ら脱会。
中央公論社は、編集者が休職になったそうだ。軍報道部の言い分なるものを聞くと、中央公論は十の力をもっているのに、五の力しか入れていない。これはなお自由主義の残滓があるからである。あくまで反省する必要があるというのである。そこで中央公論は全部できていた雜誌を中止して、自粛の意を表し、八月再出版にしたのだそうだ。また、鹿子木とかその一派が書かされないので、それが怪しからんと憤慨、三木清とか谷崎なんかを養っておくのではないかと突っつかれる由。