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あんこくにっき
暗黒日記
清沢 洌
線上閱讀清沢 洌《暗黒日記(あんこくにっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 93,322 字 · 188 頁
一月二日(日)
朝、切符が買えたので熱海に赴き、山王ホテルに宿す。寒い非常に寒い。火の気がすこしもないのである。
「ペリー前の日米関係」という英書を読む。面白い。
一月二日(日)
夜、土屋計左右氏(第一ホテル社長)のところで、東郷安(男爵・貴族院議員)、犬養健の四人で話す。犬養氏は例の尾崎秀実事件で告発され、無罪になったのである。犬養氏の話――
かつて近衞内閣のとき、一週間に一回官邸で話をする会があった。風見章は司法大臣をやっていたので、支那問題は自然尾崎が中心になった。犬養君などが近衞に話すと、尾崎君に言っておいてくれといった調子だった。そのグループのうち尾崎君が、いちばん穏健であった。
西園寺公一(故西園寺公の孫・近衞内閣嘱託)は対米交渉に興味をもっていた。近衞メッセージのドラフトが西園寺の家から出たりして、それが訴訟に不利だった。
中野正剛の葬式のときに、緒方(竹虎)君(朝日新聞主筆)が言っていた。「中野君を馬にたとえるのは失礼だが、サラブレッドの馬は汚ない馬小屋につながれると、やがて自ら死ぬそうである。中野は生一本で、刑事の手などで恥ずかしめられたので、自ら死んだのだろう、と。