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みんげいよんじゅうねん
民藝四十年
柳 宗悦
線上閱讀柳 宗悦《民藝四十年(みんげいよんじゅうねん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 182,248 字 · 368 頁
往生は人間の如何にも障げを受けない。人間の生れるに先だち、はや往生が決定されているのである。もはや美と醜とに煩わされない王土が厳然と在るのである。これをこそ美の浄土と呼んでよい。ここ以外の、また以上の美の故郷はない。
有難くもその故郷は遠い所にあるのではない。「観無量寿経」には「阿弥陀仏、去レ此不レ遠」と記してある。無上の国といえば何か遥かな彼岸に在るとも思われるが、実は彼岸が此岸に在るのである。此岸を離れて彼岸はないのである。彼岸こそは此岸の本体なのである。此岸はわずか仮現に過ぎない。それ故教えは本体に居れというのである。此岸に宿れば美と醜とは終ることなく争ってしまう。本有の性に在れば、争う何ものもないのである。それ故この境地には罪や醜さが入る余地はない。それが本来の姿なのである。それを「本分の美」と名づけるのである。本来あるがままのものが美なのである。本有の性にあることが、美にあることなのである。それが浄土の美である。
禅は「見性」というが、それは本有の性を直ちに見よとの意である。これを見ることが「成仏」なのである。美の世界にもこの成仏がなければならない。