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みんげいよんじゅうねん
民藝四十年
柳 宗悦
線上閱讀柳 宗悦《民藝四十年(みんげいよんじゅうねん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 182,248 字 · 368 頁
遠い昔の人のこととて何もはっきりはいえぬ。利休の言行を録した『南坊録』なるものが残るが、これは学者の説だと偽書だという。読んでみると、なるほどあやしい所が眼につき、どこまでが信頼してよい本なのか分らぬ。ところがこの本の長い解説を書いた西堀一三氏は、これをまるきり真書だと考えてか、利休の言葉に一々意味をつけ勿体をつけ、無上に有難がっているが、果してどんなものか。彼をじかに判断する道があれば、彼が愛したという茶器、彼が作らせたという茶室、彼が試みたという器物、それらを通して彼の眼を見るに如くはない。今の茶人たちの大部分は、無条件に彼を大した美の理解者だと思い込んでいるのである。私は何も彼を鈍い眼の人だとか、くだらぬ美より分らなかった人だなどとは決して思わぬ。相当鋭い眼の持主であり、また遠慮なく、よいと思うものを活かして用いることの出来た人であったと思う。しかし彼のみが開拓した美の世界がどれだけあったのか。彼の愛した器物に、どれほど独創的なものがあったか。誠に「大名物」などに美しいものが数々あるが、彼以前の茶人たち、例えば紹鴎などにも既に重々認められていたものではないか。