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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁

青空文庫

その秘密は一体どんなことであるか。当分読者のみなさんにおあずけしておく。

さて、新田先生は、この時、すてきな機会をつかんだ。

「待て、新田先生」

とつぜん、丸木が叫んだ。丸木がはじめて声を出したのである。

先生はおどろいた。

首のない怪物が、ひょいと首をのせたかと思うと、とたんに大きな声を出したのにもおどろいたが、いきなり自分の名を呼ばれたのには、とてもびっくりした。

どうして、そんな魔法のようなことが出来るのであろうか。とっさの出来事で、先生にはそれがどういうわけだか、一向わからなかった。

「何だ、降参するか」

先生は、負けないで大きな声でやりかえした。

「誰が降参すると言った。先生こそ、おとなしくしないと、いのちがないぞ」

「ばかを言うな。誰が降参するものか」

と、新田先生は、またはげしくつっかかって行った。

「おい、待てというのに、話がある!」

「話? 何の話だ。それより先に、その少年を放せ」

「いや、放さん」

「じゃあ、たたかうばかりだ。この怪物め!」

先生は、もうれつに相手の体にぶっつかった。

怪物は、肩から落ちそうな首を、上からちょいとおさえて、身をひるがえした。