輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁

青空文庫

「そうだ。わしは丸木ですよ」

と、黒マントの男は、へんにしわがれた声で言った。

「君は丸木か。いつぞやは、私をひどい目にあわせたな。それはいいが、君はまた千二少年をさらって、どこへ連れて行ったのか。早く返したまえ」

怪人丸木は、それには答えず、

「新田先生。我々は、あなたに相談があるのだ」

穴の中の広間で、めずらしくも、怪人丸木と新田先生とが、にらみあっている。

その丸木が、いつになく、やさしい猫なで声を出して、新田先生に相談があると言ったのである。

「相談とは、何です」

と、新田先生はゆだんをしない。

すると、丸木は、

「まあ、そこへおかけ」

と言って、先生に、腰かけにちょうどいいほどの大きな石ころをすすめ、自分はのっそりとつっ立ったままで話をはじめた。

「どうぞ、君もおかけなさい」

と、先生は礼儀正しく、丸木にも腰をかけることをすすめたが、丸木は、いや、私は、この方がいいのですと言って、あいかわらずつっ立ったままだった。他の火星人は、先生と丸木とをとおまきにして、つっ立っている奴もあれば、無作法にもごろんと地面に寝そべっている者もあった。

「ところで、新田先生。