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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁
が、頭をしたたかに打たれたので、先生はしばらく、ぼうっとしていた。
ひゅう、ひゅう、ひゅう。
ぷく、ぷく、ぷく、ぷく。
先生が、気がついた時、そういうあやしい叫び声が、すぐ間近に聞えた。
先生が、気がついてみると、その前には、丈夫な檻があった。
檻の中には、不思議な生物がいた。それは犬ぐらいの大きさであったが、犬ではなく、形は、たこによく似ていた。――大きな頭に、ぎろぎろと動く大きな目玉、それから、胴中がほんのちょっぽりしかついていなくて、すぐ手足みたいなものが生えている。
「あっ、まだ生きていたな。この前、穴からのぞいた時に、下にうごめいていた怪物は、こいつらだ!」
先生は、急には言うことをきかぬ体を、むりやりに動かして、檻からすこし後に下った。
ひゅう、ひゅう、ひゅう。
ぷく、ぷく、ぷく、ぷく。
怪物は、二匹であった。その二匹の怪物が、檻の中から、しきりに、新田先生のかおをながめつつ口をとがらせて、何か叫んでいるのだ。
先生は、はじめびっくりした。それは、あまりに気味のわるい怪物のそばへ、近よっていたからである。
ところが、怪物は、檻の中で吠えたてているが、べつに先生に飛びかかろうという風ではなく、どうやら何か訴えているようだ。