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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁

青空文庫

だが、かわったすがたをしている。黒マントはまだいいとして、たいへんかわっているのは彼の頭部であった。

角が生えているのかと思ったが、そうではなかった。千二は、妙なかぶとのようなものを、頭にかぶっているのだ。そのかぶとのようなものは、きっちり千二の頭にはまっていたが、そのかぶとの上には、あちらこちら螺旋のようなものがぶらさがっていて、千二が歩く度にゆれた。

とつぜん、あらわれた千二少年!

妙な形のかぶとのようなものを、かぶっている千二少年!

その千二は、少し様子がおかしかった。目と言えば、うすく半分だけあいている。歩くかっこうと言えば、頭の方が先に出る。操り人形みたいである。

その千二少年は、よろよろとよろめきながら、怪人丸木の眠る減圧箱のそばによった。

「ねえ、隊長。もう起きる時間ですよ」

と、千二は火星語ですらすらと言った。

丸木は、それが聞えないのか、まだ、眠っている。

千二は、もう一度同じような調子で言った。

すると、眠っていた丸木は、ぶるぶると長い手足をふるわせた。と思うと間もなく、丸木は大きな頭を持ち上げて、ぐらぐらとふった。それは、まるで猫がひる寝から目がさめて、背のびをする時のかっこうに、よく似ていた。