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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁

青空文庫

そこで、えっと、ききかえしたわけであった。

「新田、この部屋が、かわった作りかたをしてあるのが、お前にはわからないか」

「えっ、かわった作りかたといいますと……」

「なぜ、こんなにせまいのだろうかと、考えなかったかね。また、なぜ、こんなにトンネルのように、奥行ばかりふかいのだろうかと、うたがわなかったかね」

博士は、そういって、新田先生のけげんなかおを、たのしそうに眺めた。

「博士、わかりませんなあ」

「わからんか。よほど、お前は血のめぐりが悪い。じゃあ。これを見よ」

博士は、そういって、前の計器盤の下についている押ボタンの一つを、指さきで押した。

すると、にわかに、大きなエンジンが、まわりだしたような音がした。そうして部屋全体が、こまかくふるえているのだった。

新田先生は、耳をすました。そうして、ふしぎそうに、あたりを見まわした。

博士は、第二のボタンを押した。エンジンらしいものの廻転が、また一段と、早くなったようである。

「まだ、わからんか。――新田、お前の坐っているところの正面に、やがて窓があくから、よく気をつけていろ」

「はあ、窓ですか」

そのとき、博士は、第三のボタンを押した。