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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁

青空文庫

丸木は、そのときちょうど、警報におどろいて、外へ飛出したのであった。千二は、

(今だ。逃げるのは今だ!)

と思い、裏口から、逃出したのである。

少年の足は速い。どんどん山を下っていった。

すると、ちょうど、幸いにも、一台のオートバイが、走って来た。千二は、それを見ると、神のたすけと思い、手を上げた。

オートバイは、千二の前にとまった。操縦していたのは、一人の陸軍の下士官であった。

千二は、手みじかにわけを言って、その下士官の車に、のせてもらったのである。

東京まで、全速力で来た。

下士官は、丸ノ内の方に、急用があったので、千二は、芝公園のところで下された。それから千二は、おぼえのある博士邸あとへやって来て、地底にはいる入口をみつけ、そうしてずんずんいくうちに、とうとうこの大空艇のおくまで来てしまったが、博士も先生にもあわず、そのうちに、疲れはてて、冷却管のうえに倒れて、寝込んでしまったのであった。

千二は、こうして新田先生のところへ、もどって来たのである。

「ふうん、そうだったのか。先生は、千二君が、どうしているかと思って、いつもいつも、心配していたよ」