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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁

青空文庫

まるで鳶が喧嘩しているように見える。おお、森をめがけて、なにか怪しい光線をかけている。あれは、鉄がとける怪力線にちがいない。お前たちも、そこにある望遠鏡をのぞいて見なさい」

新田先生と千二は、博士に言われて、望遠鏡に目をあてた。なるほど、見える。博士の言ったとおりだ。

そのとき博士が、こまったようなこえで言った。

「はて、あの中で、どれが丸木ののっている宇宙艇かしらん」

「丸木の乗っている宇宙艇ですか。それなら、ぼくがよく知っていますよ」

千二が、前へすすみ出た。

「知っているか。知っているなら、おしえてくれ」

「望遠鏡でよく見ると、わかるんです。丸木の宇宙艇には、背中のところに、赤い三角の旗が立っていますよ。それが司令艇です」

「ほう、赤い三角の旗が立っているか。うむ見えた。あれじゃな。わかった、わかった」

「丸木の宇宙艇を、まっ先にやっつけるのですか」

と、千二少年は、ちょっと気の毒になって、博士にたずねた。

「悪いやつは、えんりょなく、どしどしやっつけなければならん」

すると千二が、

「博士。丸木は悪いやつかもしれませんが、ぼくは、丸木に情心をおこすことをおしえたので、ぼくは、言わば、丸木の先生です。