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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁

青空文庫

それが、その宇宙艇の致命傷であった。

宇宙艇の巨体は、まもなく、胴のまん中から、ぱくりと二つにわれた。そうして、あわてふためき、空中にほうりだされる火星人が、黒豆を、ふりまいたように見えた。こんな痛快なことはない。

「撃て、撃て! 新田!」

博士は、はげました。

「やります!」

と、さけんで、先生は、ねらいを次へうつした。

「撃て、撃て!」

博士は、叫ぶ。

「やりますっ!」

新田先生は、敵の二番艇にねらいをつけて、引金をひいた。

ごうん、ごうん、ごうん。

ガス弾は、大空艇のへさきから、たてつづけに、撃ちだされる。

敵の二番艇は、たちまち、黄いろいけむりにつつまれてしまった。

「ああ、先生、あぶない。うしろから、やってくるのがいますよ」

千二少年が、叫んだ。

「なに、うしろから?」

先生は、博士の方を見る。

「うしろは、ほうっておけ。うしろから来てもかまわん」

「大丈夫ですか、博士」

「大丈夫だ」

と、言っているとき、大空艇は、突然烈しい震動をはじめた。

がらがらがら、がたがたがた――と、今にも、大空艇が、ばらばらになってしまいそうに、烈しく震動する。

「博士、あの音は……」