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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁

青空文庫

それほどの用心をしてこそ、あのように、地球の上を、らくに歩いたり、平気でくらしていたのだ。だから、逆に、われわれが、火星の上におりて、安全に生きているためには、やはり用意がいるわけだね」

「用意というと、やはり何か着るのですか」

「もちろん、着る必要もあろうし、第一、空気がうすいのだから、酸素のはいったタンクのようなものを、持っていく必要があるとおもうね」

「先生、ぼくは、そんなものを持っていませんが、じゃあ、火星へおりられませんね」

「持っていないのは、千二君だけじゃないよ。先生だって、持っていない」

「じゃあ、博士は持っているでしょうか」

「ああ、博士かね。そうだなあ、博士は、火星にいたことがあるというから、きっと持っているとおもうが、はっきりしたことはしらない」

「先生、こんなことは、ないでしょうか。火星へついて、博士だけが下へおりて、いってしまう。あとに、先生とぼくとは、いきがくるしくなって、死んでしまう……」

「そんなことがあっては、たまらないね」

と、先生は、ちょっと顔をくもらせたが、

「あ、そうだ。わたしたちの前にもう一人、火星へいっている男がいるのだよ。