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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁
と、丸木は、大きな目をぎょろぎょろとうごかし、
「おい博士。きさまは、火星のうえで、たいへん、いばりちらしているようだが、地球のことを考えたことがあるのか」
と、丸木は逆襲してきた。
「ああ、地球のことか」
博士は、平然といい放った。
「博士。地球は、あと二、三時間のうちにモロー彗星にぶつかって、こなごなにこわれてしまうんだぞ。そうなると地球上の人間はみなごろしだ。きさまたち、たった三人が、地球のいきのこり人間となる。たった三人の地球人類だ。なんと、さびしいことではないか。それでも、きさまは強そうなことを、いっておられるのか。わははは」
丸木は、これこそ博士たちの一等よわいところだと、にらんでおどかした。そんなことをいって、博士たちの元気をなくしてしまい、そのすきに、博士にとびかかろうという作戦だった。
「なにをいうか。地球のことをしんぱいするよりも、自分のことをしんぱいしろ。うぬっ」
博士は、大喝一声、丸木にとびかかった。丸木はおどろいて、ばらばらと逃げだした。博士はそれを追った。
丸木は森の中ににげこむ。博士はそれをおいかける。
丸木は火星兵の方へ、にげようと思ったらしいが、そっちには新田先生がさかんに奮戦しているので、これはたいへんだと、方向をかえて、岩がそび立つ海岸の方へにげていった。