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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
線上閱讀海野 十三《火星兵団(かせいへいだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 307,889 字 · 618 頁
さあ、あんないしろ」
火星兵団長の丸木は、千二の手をしっかりとって、宙を走り出した。
火星兵団長の丸木のめざすところは、クイクイ岬であった。
丸木は、まるで軽飛行機のように走って行く。丸木の足や触手が、風に吹かれる凧の尾のように、うしろへなびく。
千二は、その丸木に手をとられて、おなじく宙を飛んで行くのであった。
「丸木さん。もうすこし、ゆっくり走って下さいよ」
千二は、いつもおくれがちで、そのために、途中、木にぶつかったり岩石にあたったりして、大事な服やかぶとが、今にもこわれそうで、心配であった。
「ぐずぐず言うな。早く、おれが行ってやらんと、味方が敵にやられてしまうではないか。しんぼうしろ」
そう言って、丸木は、どんどん走る。
そのうちに、前面に、海が青白く光っているのが見えだした。そうして、長い岬がつきだしている。クイクイ岬であった。このクイクイ岬は、まるで戦艦の檣楼のような形をしていた。つまり、細長い要塞だと思えばいいのだ。しきりに、硝煙のようなものが、あがっている。
「ああ、やっているな。おい千二、あれがクイクイ岬だ」
千二は息を、はあはあ切らせつつ、クイクイ岬の様子に、ひとみを定めた。