輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

線上閱讀野村 胡堂《銭形平次捕物控(七)平次女難(ぜにがたへいじとりものひかえ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 152,696 字 · 310 頁

青空文庫

七

親方の言うのが本当だとすると、徳松は少し不利益になります。

「それを、俺も徳松に訊いたんだ。すると、あの野郎は、お吉と一緒だから、この辺で顔を見せて、声でも立てられるとうるさいと思い、お菊の家の前で待っていた――と、こう言うのだよ」

源吉は引取って説明します。

「縒を戻すつもりだったのかな」

と平次。

「いや、もう一度逢って、名残が惜しみたかったというよ。どうせ心変りのしたお菊だし、明日玉の輿に乗ると決っているから、何を言っても無駄だと諦めていた――ともいうが」

「それが本音かも知れないな、こんどはお菊の家へ行ってみようか」

平次は、こう、静かに段落をつけました。

七

お菊が殺され、お吉が縛られ、弥助は自訴して出た、残るはお楽一人だけ。近所の衆や、親類の者が来て、今日の葬式の支度だけは急いでおりますが、悲劇の家は、何となく落莫として、身に沁みるような淋しさがあります。

「銭形の親分さん、――早く娘の敵を討って下さい。いくらお吉が可愛いからって、お菊の葬式も済まないのに、うちの人まで自訴なんかして」

勝気らしいお楽も、すっかり気が挫けたものか、評判の銭形平次が乗出したと聞くと、その袖に縋り付いて、サメザメと泣くのです。