輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
線上閱讀野村 胡堂《銭形平次捕物控(六)結納の行方(ぜにがたへいじとりものひかえ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 142,597 字 · 289 頁
昔から人間を抵当に入れるのは御禁制と知らぬか」
「何?」
「如何なる物――とは読んで字のごとく物だ。その辺の樽でも瓶でも古下駄でも持って行くがいい。人間を連れて行くのは誘拐も同様ではないか、痴呆奴」
「たわけと言ったな」
「それがたわけでなくて何だ。まして、拙者親元になって、近々嫁入りさす娘だ。その方ごとき赤鬼にやってたまるものか」
「己れッ」
「や、手向いするか」
カッとなって斬り込む大川原五左衛門の刃、長谷倉甚六郎身を捻って片手拝みの手刀。
「あッ」
ポロリと落した五左衛門の刀を取上げると、足をあげてしたたかに腰のあたりを蹴飛ばしました。
「覚えておれッ、証文に物を言わせるぞ」
腰をさすりながら起き上がる大川原五左衛門。
「馬鹿奴ッ、証文の表はたった百五十両だ。三年で四倍半になる高利を、武士たる者が貸していいか悪いか、白洲へ出て述べ立ててみるがいい」
「何を」
「それからこの腰の物は後日のために預かりおく。商人の店先へ来て、抜身を振り廻した曲者、訴えて出れば御法通り所構えだ。それとも穏便に返して貰いたかったら、六百五十両持って来い。鐚一文欠けても相成らぬぞ、ハッハッハッ、馬鹿な奴だ」