Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Read 三国志(七) (さんごくし) by 吉川 英治 (よしかわえいじ) in Japanese with furigana. JLPT N1. Tap a word for the meaning.
N1 · advanced · modern kanji and kana · 371,916 characters · 744 screens
「せっかく先生の来臨。劉皇叔にもおひき合せしたいが」
と、いうと、法正は、
「どうだね永年。城まで行ってくれるか」と、友に訊く。
永年はきっぱりと、
「行くとも、云いにきたのだ。玄徳に会えるならなお張り合いがある」と、いう。
三名は連れ立って、早速、※(「さんずい+倍のつくり」、第3水準1-86-78)城へ上った。玄徳に会うと、永年はたちまち胸をひらいて云った。
「この眼で小生がみるところでは、※(「さんずい+倍のつくり」、第3水準1-86-78)水の線にあるお味方は、実に、危ない死地に曝されてある。あれはご承知の上のことか」
「黄忠、魏延の二陣をさして仰せあるか」
「もちろん」
「危ないとは、何故ですか」
「あの辺一帯の平地は、広袤として、一目にちょっと気づかれぬが、仔細に地勢を察するなら、湖の底にいるも同じだということがわかるはずだ」
「え。湖の底に」
「されば、江の流れは、数十里の長堤に防がれておるが、ひとたび堤を切らんか、水は低きに従って、あの辺り一円深さ一丈余の湖底と化し、一人も助かるものはあるまい」
玄徳は驚いた。※(「广+龍」、第3水準1-94-86)統もさすがにすぐ覚った。