Read classic Japanese books with furigana
ja-reading.com
Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.
さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
Read 三国志(七) (さんごくし) by 吉川 英治 (よしかわえいじ) in Japanese with furigana. JLPT N1. Tap a word for the meaning.
N1 · advanced · modern kanji and kana · 371,916 characters · 744 screens
ために、彼は、ここ旬日の間に、大英断をもって、人事の異動を行った。
郭攸之・董允・費の三重臣を侍中として、これに宮中のすべての治を附与した。また御林軍の司には、尚寵を近衛大将として留守のまもりをくれぐれも託した。さらに自分に代るべき丞相府の仕事は、一切を長裔に行わしめ、彼を長史に任じ、杜瓊は諫議大夫に、杜微、楊洪は尚書に、孟光、来敏を祭酒に、尹黙、李を博士に、周を太史に、そのほか彼の目がねで用いるに足り、頼むに足るほどな者は、文武両面の機構に配置して、留守の万全は充分に期してある。
いま彼が、帝の周囲の者を見まわしたのは、その静かな眸をもって輔佐の人々へ、
(くれぐれも頼み参らすぞ)
と心からいって別辞に代えたものだった。
そしていよいよ成都を立つ日となると、後主劉禅は宮門を出て、街門の外まで彼を見送った。
春風は三軍の旗を吹いた。すなわち丞相府の前に勢揃いして、鉄甲燦々と流れゆく兵馬の編制を見ると、次のような順列であった。
前督部鎮北将軍領丞相司馬 魏延
前軍都督領扶風太守 張翼
牙門将裨将軍 王平
後軍領兵使 呂義
兼管運粮左軍領兵使 馬岱
副将飛衛将軍 廖化