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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Read 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 214,332 characters · 426 screens
女房お累は心配して、
累「御酒でもお飲みなすったらお気晴しになりましょう」
と云うが、何うも宅に居れば居る程気分が悪いから、寺参りにでも行く方が宜かろうというので、寺参りに出掛けます。三藏も心配して、
三「一緒に居ると気が晴れぬ、姑などと云う者は誠に気詰りな者だと云うから、一軒家を別にしたら宜かろう」
と羽生村の北坂と云う処へ一軒新たに建てまして、三藏方で何も不足なく仕送ってくれまする。新吉は別に稼もなく、殊には塩梅が悪いので、少しずつ酒でも飲んではぶら/\土手でも歩いたり、また大宝の八幡様へ参詣に行くとか、今日は水街道、或は大生郷の天神様へ行くなどと、諸方を歩いて居りますが、まア寺まいりの方へ自然行く気になります。翌年寛政八年恰ど二月三日の事でございましたが、法蔵寺へ参詣に来ると、和尚が熟々新吉を見まして、
和尚「お前は死霊の祟りのある人で、病気は癒らぬ」
新「ヘエ何うしたら癒りましょう」
和尚「無縁墓の掃除をして香花を手向けるのは大功徳なもので、これを行ったら宜かろう」
新「癒りますれば何様な事でも致しますが、無縁の墓が有りましょうか」