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しんけいかさねがふち

真景累ヶ淵

三遊亭 円朝

Read 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 214,332 characters · 426 screens

Aozora Bunko

三十七

通り、谷中七面前、下總屋の中働お園に懸想して、無理無体に殺害して、百両を盗んで逃げ、後お捕方に手向いして、重々不届至極に付獄門に行うものなりとあり。新吉はこれぞ正夢なり、妙な事も有るものだと、兄新五郎の顔が眼に残りしは不思議なれど、勘藏の話で想ったから然う見えたか、何にしても稀有な事が有れば有るものだ、と身の毛だちて、気味悪く思いますから、是より千住へ参って一晩泊り、翌日早々下総へ帰る。新吉の顔を見ると女房お累が虫気付きまして、オギャア/\と産落したは男の子でございます。此の子が不思議な事には、新吉が夢に見た兄新五郎の顔に生写しで、鼻の高い眼の細い、気味の悪い小児が生れると云う怪談の始めでございます。

三十七

引続きまして真景累が淵と外題を附しまして怪談話でございます。新吉は旅駕籠に揺れて帰りましたが、駕籠の中で怪しい夢を見まして、何彼と心に掛る事のみ、取急いで宅へ帰りますると、新吉の顔を見ると女房お累は虫気付き、産落したは玉のような男の児とはいかない、小児の癖に鼻がいやにツンと高く、眼は細いくせにいやに斯う大きな眼で、頬肉が落ちまして瘠衰えた