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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Read 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 214,332 characters · 426 screens
十四
金「お誂えが出来ました、あゝ山椒の袋を忘れた」
と云いながら新五郎の受取に来る処を飛上って、
金「御用だ神妙にしろ」
と手を取って逆に捻伏せられたから起る事が出来ません。
十四
金「手前は深見新五郎だろう、谷中の下總屋でお園を殺し、主人の金を百両盗んで逐電した大泥坊め」
新「イヤ手前は左様なものではござらん」
とは云ったが、あゝ残念なことをした、それでは此処の女房もぐるであったと見える、刃物を仕舞われたから是はもう迚も遁れぬ。と思いました。いゝ悪党なれば、斯う云う時の為に懐にどすといって一本匕首をのんで居るが、それ程商売人の泥的ではありませんから、用意をいたしておりません。もう天命究まったと思うと、一寸指の先へ障りましたのは、先刻ふと女房に聞いた柿の皮を剥く庖丁と云う鯵切の様な物が、これが手に障ったのを幸と、
新「左様な覚はない、人違でござる」
と云って、起上りながらズンと金太郎の額へ突掛けたから、
金「アッ」
と後へ下って傷口を押えると、額から血がダラ/\流れて真赤になり、真実の金太郎の様になります。続いて逃たらと隠れていた捕者の上手な富藏と云う