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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Read 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 214,332 characters · 426 screens
宗「七年前の八月死にました」
音「それから此の人の兄様が跡をとって村の名主役を勤めて居ると、其処へ嫁子が這入って何んともハヤ云い様のなえ程心も器量も善い嫁子だったそうだが、其所に安田八角か、え、一角とか云う剣術遣が居て其の嫁子に惚れた処が、思う様にならねえもんだから、剣術遣の一角が恋の遺恨でもってからに此の人の兄さんをぶっ斬って逃げたとよ、其奴に同類が一人有って、何んとか云ったのう、ウン富五郎か、其の野郎が共謀になって、殺したのだ、すると此の人の宅の嫁子が仮令何んでも亭主の敵い討たねえでは置かねえって、お武家さんの娘だけにきかねえ、なんでも仇討ちをするって心にもねえ愛想づかしをして、羽生村から離縁状を取り、縁切に成って出て、敵の富五郎を欺して同類の様子を聴いたら、一角は横堀の阿弥陀堂の後の林の中へ来ているというから、亭主の仇を討ちぶっ切るべえと思って林の中へ這入ったが、先方は何んてッても剣術の先生だ女ぐれえに切られる事はねえから、憫然に其の剣術遣えが、此の人の姉様をひどくぶっ切って逃げたとよ、だから口惜しくってなんねえ、子心にも兄さんや姉さんの敵が討ちてえッて心易い