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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Read 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 214,332 characters · 426 screens
男「何時帰るか知れぬが、まア、何時帰ると私等に断って出た訳で無えから受合えねえが、明けると大概七八日ぐれえ帰らぬ男で」
新「ヘエ、困りますな、何う云う御商売で」
男「何うだって遊人だ、彼方此方二晩三晩と何処から何処へ行くか知れねえ男で、やくざ野郎サ」
新「左様で、道楽なお方でございますので」
男「道楽だって村じゃア蝮と云う男だけれども、又用に立つ男さ」
と悪口をきいて居る処へ、ガラリと戸を明けて帰って来たが、ずぶ濡で、
甚「あゝ酷かった」
男「帰ったか」
甚「ムヽ今帰った、誰だ清さんか、今帰ったが、松が賀で詰らねえ小博奕へ手を出して打って居ると、突然に手が這入って、一生懸命に逃げたが、仕様がねえから用水の中へ這入って、ボサッカの中へ隠れて居た」
清「己は今通り掛って雨に遇って逃げる処がねえのに、雷様が鳴って来たから魂消てお前らが家へ駈込んで、今囲炉裡へ麁朶ア一燻したゞ」
甚「いゝや何うせ開ッ放しの家だアから、是は何処の者だ、何だいお前は」
清「此家な主人で、挨拶さっせえ、是は江戸の者だが雨が降って雷鳴に驚き泊めてくれと云うが、己が家でねえからと話して居る