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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Read 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 214,332 characters · 426 screens
時返して、三拾両あります」
作「ほう、三拾両、巨えなア、まア相談ぶって見ましょう」
とこれから帰って話をすると、
三「相手が甚藏だから其の位の事は云うに違いない、宜しい、其の代り、土手の甚藏が親類のような気になって出這入されては困るから、甚藏とは縁切で貰おう」
と云い、甚藏は縁切でも何でも金さえ取ればいゝ、と話が付き、先ず作右衞門が媒妁人で、十一月三日に婚礼致しました。田舎では妙なもので、婚礼の時は餅を搗く、村方の者は皆来て手伝をいたします。媒妁人が三々九度の盃をさして、それから、村で年重な婆アさんが二人来て麦搗唄を唄います。「目出度いものは芋の種」と申す文句でございます。「目出度いものは芋の種葉広く茎長く子供夥多にエヽ」と詰らん唄で、それを婆アさんが二人並んで大きな声で唄い、目出度祝して帰る。これから新吉が花婿の床入になる。ところが何時までたっても嫁お累が出て来ませんので、極りが悪いから嫌われたかと思いまして、
新「もう来そうなもの」
と見ると屏風の外に行燈が有ります。その行燈の側に、欝いで向を向いて居るから、
新「何だね、其処に居るのかえ、冗談じゃアない、極りが悪いねえ、何うした