Japanese reading practice

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しんけいかさねがふち

真景累ヶ淵

三遊亭 円朝

Read 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 214,332 characters · 426 screens

Aozora Bunko

甚「誠に続いて好い塩梅にお天気で」

賤「はい、さア、まア一服お喫りなさいよ」

甚「ヘエ御免なさえ、斯ういう始末でねえお賤さん、御本家へもお悔に上りましたが、旦那がお亡なりで嘸もう御愁傷でございましょう、ヘエ私も世話に成った旦那で、平常優しくして甚藏や悪い事をすると村へ置かねえぞと、親切に意見をいって、喧しい事は喧しいけれども、時々小遣もおくんなすってね、善い人で、惜まれる人は早く死ぬと云うが、五十五じゃア定命とは云われねえ位で嘸お前さんもお力落しで、新吉此処に居るのか手前、え、おい」

新「兄い此方へお上りなさい」

甚「お賤さん、新吉がお前さんの処へ来て御厄介で、家は彼様な塩梅に成って此方より外に居る処が無えから、宜い事にして、新吉が寝泊りをして居るというのだが、私も新吉もお賤さんもお互に江戸子で、妙なもので、村の者じゃア話しが合わねえから新吉と私は兄弟分になり、兄弟分の誼で、互に銭がねえといやア、ソレ持ってけというように腹の中をサックリ割った間柄、新吉の事を悪くいう奴が有ると、何でえといって喧嘩もする様な訳で、ヘエ有難う、カラもう何うも仕様がねえ、新吉、物がヘマに行ってな、此の通り人間が馬の腹掛を借りて着て居る