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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Read 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 214,332 characters · 426 screens
もの、ほんの余計者になりましたから、どうか御面倒でも…今日直ぐと帰ります、水街道の麹屋に話をして帰りますから」
母「そりゃアハア間違った訳じゃアねえか、お前は今迄まア外の女と違って信実な者で、己ア家へ縁付いても惣次郎を大切にして、姑へは孝行尽し、小前の者にも思われる位えで、流石お武家さんの娘だけ違ったもんだ、婆様ア家は好い嫁え貰ったって村の者が誰も褒めねえ者はなえ、惣次郎が無え後も僅かハア夫婦になった許りでも、亭主と思えば敵イ打たねえばなんなえて、流石侍の娘は違った者だと村の者も魂消て、なんとまア感心な心掛けだって涙ア溢して噂アするだ、今に富五郎や安田一角の行方は関取が探してどんな事をしても草ア分けて探し出して、敵イ打たせるって是迄丹精したものを、お前がフッと行ってしめえば、跡は老人と子供で仕様がなえだ、ねえ困るから何うか居てくんなよ」
隅「嫌ですねえ、江戸で生れた者がこんな処に這入って、実に夫婦の情でいましたけれども、斯うなって見ると寂しくっていられませぬもの、田舎といっても宿場と違って本当に寂しくって居られませんからねえ、何卒直に遣って下さいな、此処に居たって仕方が有りません、江戸へ行けば親類は武士でございますから、相当な処へ縁付けて貰います、私も未だそう取る