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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Read 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 214,332 characters · 426 screens
太「ヘエ婆アもどうかお目に掛り度えといっております」
母「おゝ誰だい、さア此方へ這入りな」
甲「ヘエ、誠にはア、魂消まして、どうかまア止め度えといったら止めてはなんねえって叱られた、随分道中を大事に」
九「ヘエ御免」
母「誰だい」
九「九八郎で、誠にどうもさっぱり心得ませんで、急にお立だと云うこッて、お名残い惜ゅうござえます」
母「おや/\上の婆様、あんた出で来なえで好えによ」
婆「はい御免なさえ、誠にまアどうも只お名残い惜いから、どうぞ碌に見えない眼だが、ちょっくりお顔を見てえと思ってお暇乞に参りました、明日立つだッて、なんだかあっけなえこったって、私の嫁なんざア泣えてばいいるだ、随分大事になえ」
母「はい有難うござえます、お前も随分大事にして、毎も丈夫で能くねえ」
乙「ヘエ誠にどうもお力落しでがんす」
丙「おい/\何だってお力落しなんていうんだ」
乙「でも飛んだ事だと云うじゃアなえか」
丙「馬鹿いえ、敵討にお出でなさるのに力落しという奴があるか」
乙「ヘエ誠にそれはアお目出度えこって」
丙「これ/\お目出度えでなえ」
乙「なんでも好いじゃアなえか」