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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Read 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 214,332 characters · 426 screens
心に成ったから、もう己を亭主と思って呉れるな、己もまたお前を女房とは思わねえから、何卒そう思って呉れ」
賤「おい何をいうんだ、極りを云ってるよ、話を聞いた時には一図に悪い事をしたと思うが、少し経つと直に忘れて仕舞うもの、一寸精進をしても、七日仕ようと思っても三日も経つともう宜かろうと喰べるのが当前じゃアないか」
新「今迄の魂の汚れたのを悉皆洗って本心になったのだから、もう己の傍へ寄って呉れるな」
賤「おや新吉さん何をいうのだよお前どうしたんだえ」
新「お前はまア本当に………どうして羽生村なんぞへ来たんだなア」
賤「新吉さん、お前何をいうのだ、来たって、あゝいう訳で来たんじゃアないか、それが何うしたんだえ」
新「お前は何も解らねえのだ、アヽ厭だ、ふつ/\厭だ、どうぞ後生だから己の側へ寄ってくんなさんな」
といわれてお賤は少しムッとした顔付になり、
賤「あゝ厭ならおよしなさい、だが私もね、お前と二人で悪い事を仕度くもないが、喰い方に困るものだから一緒にしたが、昨日私が斯んな怪我をして、恐ろしい顔になったもんだから、他の女と乗り替える