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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Read 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 214,332 characters · 426 screens
事は出来ないものだと、再び油の様な汗を流して、暫くは草刈鎌を手に持ったなり黙然として居りました。
音「あんた、どうしたアだ、塩梅でも悪いか、酷く顔色が善くねえぜ」
新「ヘエ、なアに私はまだ種々罪があって出家を遂げ度いと思って、此の庵室に参って居りまするが、此のお小僧さんの様に年もいかないで出家をなさるお方を見ると、本当に羨ましくなって成りませんから、私も早く出家になろうと思って、尼さんに頼んでも、まだ罪障が有ると見えて出家にさせて呉れませんから、斯う遣って毎日無縁の墓を掃除すると功徳になると思って居りまするが、今日は陽気の為か苦患でございまして、酷く気色が悪いようで」
音「お前さんの鎌は甚く錆びて居やすね、研げねえのかえ」
新「まだ研ぎようを本当に知りませんが、此間お百姓が来た時聞いて教わったばかりでまだ研がないので」
音「己ア一つ鎌をもうけたが、是を見な、古い鎌だが鍛が宜いと見えて、研げば研ぐ程よく切れるだ、全体此の鎌はね惣吉どんの村に三藏という質屋があるとよ、其家が死絶えて仕舞ったから、家は取毀して仕舞ったのだ、すると己ア友達が羽生村に居て、此方へ来た