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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Read 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) by 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.
N2 · advanced · modern kanji and kana · 214,332 characters · 426 screens
宗「ヘエ殿様御機嫌好う、誠に其の後は御無沙汰を致しましてございます、何うも追々月迫致しまして、お寒さが強うございますが何もお変りもございませんで、宗悦身に取りまして恐悦に存じます」
新「先頃は折角尋ねてくれた処が生憎不在で逢わなかったが何うも遠いからのう、なか/\尋ねるたって容易でない、よくそれでも心に掛けて尋ねてくれた、余り寒いから今一人で一杯始めて相手欲しやと思って居た処、遠慮は入らぬ、別懇の間ださア」
宗「ヘエ有難い事で、家内のお兼が御奉公を致した縁合で、盲人が上りましても、直々殿様がお逢い遊ばして下さると云うのは、誠に有難いことでございますが、ヘエ、なに何う致しまして」
奥「宗悦やお茶を此処に置くよ」
宗「ヘエ是は何うも恐れ入ります」
新「奥方宗悦が久振で来たから何でも有合で一つ、随分飲めるから飲まして遣りましょう、エヽ奥方勘藏は居らぬかえ、エ、ナニ何か一寸、少しは有ろう、まア/\宗悦此方へ来な、却って鯣ぐらいの方が好い、随分酔うものだよ、さアずっと側へ来な、奥方頼みます」
奥「宗悦ゆるりと」
と云うので、別に奉公人が有りませんから、奥様が台所で拵える