Japanese reading practice

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てっとうのかいじん

鉄塔の怪人/海底の魔術師

江戸川 乱歩

Read 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.

N3 · intermediate · modern kanji and kana · 160,770 characters · 322 screens

Aozora Bunko

」

というのでした。青木が、奥へそれをつたえますと、主人の高橋さんは、大よろこびで、明智となのる紳士を応接室にとおしました。

「やあ、よくおいでくださいました。新聞などの写真で、お顔はよく知っています。つかいのものからおききくださったでしょうが、わたしの次男の小学校四年生の子どもが、カブトムシにねらわれているのです。先生のお知恵で、なんとか、子どもを助けていただきたいと思いまして。」

「それは、うかがいました。ぼくのところへ、つかいにみえた書生さんは、もう帰っているのでしょうね。ちょっと、ここへよんでくれませんか。」

明智探偵は、ソファーにゆったりともたれて、タバコに火をつけながら、いうのでした。

「いいえ、書生の広田は、まだ帰りません。先生といっしょじゃなかったのですか。」

「いや、書生さんは、ぼくが、じきにおうかがいするというと、よろこんで、いそいで帰ったのです。自動車で帰るといっていましたから、まだつかぬというのは、へんですね。」

高橋さんは、書生の青木をよんで、広田をさがさせましたが、どこにもいないことがわかりました。

「へんだなあ。まさか、こんなさいに、より道なんかしているはずはないが。