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てっとうのかいじん
鉄塔の怪人/海底の魔術師
江戸川 乱歩
Read 鉄塔の怪人/海底の魔術師 (てっとうのかいじん) by 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in Japanese with furigana. JLPT N3. Tap a word for the meaning.
N3 · intermediate · modern kanji and kana · 160,770 characters · 322 screens
邸内には何者もかくれておりませんから、いまのところ、心配はありませんが、なにしろ魔法つかいといわれるやつのことですから、よほど用心しないといけません。われわれは、これから、おたくのへいの外や、となり近所を、しらべてみることにします。そして、見はりのものは、表門と裏門とに、のこしておくつもりですが、賢二君には、いつもだれか、ついていてください。けっしてひとりぼっちにしてはいけません。では、ちょっと、しつれいします。」
警部補は、部下をひきつれて応接間を出ました。高橋さんは、玄関まで見おくりました。大カブトムシのぬけがらをおりたたみもしないで、ふたりがかりでかかえた警官が、それを自動車に入れているのが見えました。そして、なにか運転手にさしずをしているようでした。すると、自動車は警官たちをのこして、そのまま、どこかへ走りさってしまいました。
高橋さんは、玄関からひきかえすと、熱を出して寝ている賢二君のことが心配ですから、いそいで、その部屋へ行ってみました。そして、おびえきっている賢二君になぐさめのことばをかけてやろうと、ふすまをひらいたのですが、ひらいたかとおもうと、高橋さんは、「あっ。