Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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スウィスにっき

スウィス日記

辻村 伊助

Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme

Aozora Bunko

博覧会が終ると、いずれどこかへ持ってゆくんだろうが、どの山に建てるのか聞かなかった。場内には写真のいいのが大分ある、日本でもこう云う出品ができるようだといいがなあと、つくづく羨ましい。シーにシュリッテンは、遊就館みたいな気がする、登山服や帽子には、着るには惜しいようなのが沢山あるが、あんななりで登った日には、気がひけて思い切った離れ業ができまいと、どうせ買わないんだから冷やかして通る。狩猟館の方も非常に面白い、シャモアやヒルシュの首だけ剥製にした飾りものが、場内の壁一面に並べてある。熊なんかも、カントン・ベルンの紋章にするくらいだから、昔はこの辺にも沢山いたに相違ないが、今でも相応に捕れると見えて、大小とり交ぜた剥製がかなりある。漁業の方は素通りにして、御隣りの美術館に入る。山の絵があるかと思ったが、たった二、三枚で、印象の残るようなのは一枚もない、それから、油画のかなり大きな奴で、今だに訳の分からないのがある、何でも男だか女だか、人間らしいのがぶっ倒れて、其の胴中から、女が飛び出して宙に浮いてるんだが、何のつもりだか見当がつかない、首をひねって立ってると、可愛らしい子供をつれた仏蘭西の女がやって来て、これはどう云う画なんですって聞かれた、実はこっちから聞きたいくらい、何だかさっぱり分りません、今考えてる