Japanische Klassiker mit Furigana
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Lesen Sie スウィス日記 (スウィスにっき) von 辻村 伊助 (つじむらいすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.275 Zeichen · 410 Bildschirme
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私は雪の上で雀躍りして喜んだ、そして明日はメョンヒに登ろうと決心してしまった。実際この景色を見ては、二、三年この近所にうろついて、山と云う山をのこらずきわめてしまいたくなるのは、あながち私一人ではあるまい。冬の真中でも、ユンクフラウ、エーベネフルー、フィンシュテラールホルン、ウェッテルホルン等には登れるし、メョンヒにも今月初めに一人登った組があったそうだ、無論、夏よりは危険なのには相違ないが、此の山岳の間に立っては、危険とか安全とか考えるのは馬鹿馬鹿しくなってしまう、自動車に曳かれたり、梯子段から辷り落ちる男がある世の中なんだから、危険なのは何も登山に限った訳ではない。死ぬ時さえ来なければ、どんなことをしたって死なないものだ、第一人間はそんなに弱いもんじゃない。理窟はとにかく登らずには置くものか、だが恐ろしいのはそのメョンヒから北に落ちるグッギー・グレッチャーである。
暫く休んで急なアレト Ar※(サーカムフレックスアクセント付きE小文字)te をステップ・カッティングをやりながら頂上に向かう。危険と云えば危険だが、脇眼さえしなければ大丈夫だし、苦しいには相違ないが愉快だから何ともない。