Japanische Klassiker mit Furigana
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
Lesen Sie 世界怪奇実話 (せかいかいきじつわ「じょぶん」) von 牧 逸馬 (まきいつま) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 251.305 Zeichen · 498 Bildschirme
生きているようだ。全裸体である。仰臥して脚を開き、片膝を立て、左手は乳房を覆うように、そして右手に一塊の土を握っている。まだ生きて意識のある内に埋めたのだろうとなって、それには一同、顔を外向けた。
ドュモラルの老爺は平気。それでも、流石に余り愉快ではないとみえて、屍骸の顔だけは見ないようにしている。もう幾ら白を切っても駄目だ。警官が詰め寄ると、少し巡逡った後、ドュモラルの口からこんな告白が出て来た。
八年前の十二月、儂は里昂で、百姓らしい二人伴れの男に会った。酒場へ連れ込まれて一杯飲り乍ら、色んな事を訊いた揚句、何うだ、一つ仲間に這入らねえかと言うから、何んな事をするんだと訊いたら、なあに、訳あ無え。若い女を誘拐するんだ。一人連れ出しゃあ四十法与る。二十年働けば十万法の賞金を出すと言うでねえか。旨え話しだから早速引請けると、其の場で手筈を決めた。儂の仕事と言うのは、奉公口を探してる女中に態の好いことをいって、町の外部へ誘き出せばいいのだ。一週間程後、プラス・ドュ・ラ・シャラテでもう一度二人に落合って、儂は直ぐ女を探して歩いた。最初のやつは失敗ったが、二番目のは、儂の言う事を真に受けて郊外へくっ着いて来た。