Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠1 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.314 Zeichen · 398 Bildschirme

Aozora Bunko

「うむ、僅か十四人――」

「それが中堅となって、新たに新撰組というのを立てた、もとの新徴組の返り新参もある、諸国から腕節の利く奴も集まる、壬生の南部屋敷に本営を置いて、芹沢鴨と近藤勇を隊長に、土方歳三と、新見錦山と南敬助とが副将じゃ」

「そうか」

「拙者もこんな風をして、浪人どもの捜索と、腕の利いた同志を探しに歩いている。よい所で行き逢った、早速壬生へ行こう」

「待て、待て」

竜之助は、直ちに壬生へ走せつけることについて、多少考えねばならぬことがある。

「芹沢と近藤との間柄はどうじゃ、二人とも無事に組んでいけるかな」

竜之助に言われて、山崎は眉根を寄せ、眼を光らかして、

「それだそれだ、そこの雲行きが危ないて」

「危ない?」

「どのみち、雨となるか風となるか、組の中にも芹沢派と近藤派とは、油と水じゃ。困ったものじゃて」

「生国から言えば同じ武蔵、拙者は近藤派によしみが深い、しかし、芹沢には義理がある」

竜之助は思案の体です。

「うむ、拙者も生国は水戸じゃ。芹沢とは同国なれども、人物は近藤が一段上と思う」

山崎は、新撰組両隊長の器量を一寸ばかり比べてみて、

「どうも、近藤派の方が、人望があるようじゃ、芹沢は乱暴でいかん、近藤は目先が見える、芹沢は人に嫌われる、近藤は人に怖れられる……ゆくゆく新撰組は近藤のものであろう、なりゆき